ウォルマートの存在感の巻

walmart.jpg ウォルマートって聞いたことがありますか? アメリカに住んでいる人なら「当然でしょ」と答えるはず。 そしてそのほとんどの方が、一度ならずお世話になったのではないでしょうか。 そう今回の話しは、アメリカ全土の小規模グロッサリーを恐怖のどん底に陥れている、ご存知恐怖の大魔王ウォルマート。 
 現在もちゃくちゃくとその勢力規模を広めつつあり、リテール・ストアーの売上世界ランキングでは、続くホームディーポ、我がシカゴで一番高いビル(全米1)の名前の由来でもあるシアーズと先日合併を発表したKマート、その他を大きく引き離してのダントツ1位。 年間売り上げ2563億ドル、収益89億ドル、労働者数160万人以上。(2004) またこの一人勝ちリテール・ストアーの安さと、規模を支えているのは、世界の工場中国からの年間120億ドルにも上る輸入で、ウォルマート1社でアメリカの中国からの年間輸入全体の10%を占めるというとんでもない巨人なのです。 さらにビリオネア(ミリオネアでは無い、その1000倍!)がずらりと居並ぶアメリカの富豪達の中にあって、40ビリオンドル以上の個人資産を持つ別格ビル・ゲイツ、ウォレン・バフェット等を除けば、富豪トップ10はウォルマート・ファミリーで占められてしまうというありさま。 創始者サム・ウォルトンにより、アーカンソーなどという片田舎から、1962年より少しずつ勢力を広げてきて、よくぞここまでといった感じ。 
 ちなみに何でもかんでも安くて低品質な商品を、巨大な店内に所狭しと陳列したこの店の客層は、なんと20%が銀行の口座すら持っていない人達だという。 そういったある意味、貧しい層に属した人達が、この企業の顧客達でもあり、また労働者達でもある。 しかしながら、この企業はそんな大事な労働者達に対して厳しいことでも悪名高く、フォーチューン誌によると、書籍小売チェーンのボーダーズの55倍にあたる、6000件以上の労働訴訟を起こされている。(2002) そういうわけで現在全米各地では、出店差し止め訴訟や地域行政による規制強化が後を絶たない。
 ここまで書いてくると、なんだかこの企業の存在は悪いことばかりのようだが、もちろんウォルマートにも良い面があり、例えばコンサルタント会社マッキンゼーによると、RTEの代表格ウォルマートのおかげで、1995年から1999年までのアメリカの労働生産性は10%以上向上したという。 ちなみにRTEとは、情報収集、意思決定、ビジネス行動の3つを迅速に実現できる企業のことである。 その他、これだけの巨大企業の誕生により、数兆ドルの新たなビジネスを生んだといわれ、アメリカ経済全体の活性化への影響も忘れてはならない。
 個人的には、この企業の強引なやり方は気に入らないのだが、やっぱりついつい買い物してしまう自分を発見する・・・。 
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