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内田光子&ダニエル・バレンボイムのシカゴ・シンフォニーの巻


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 内田光子演奏、ダニエル・バレンボイム指揮、バルトーク ピアノ協奏曲第3番、(他ハイドン 交響曲第1番ニ長調、交響曲第104番ニ長調)を聴きにシカゴ・シンフォニーの演奏会へ行ってきました。 
 今回は友人からプレゼントされたチケットなので、いつものように急勾配になった3階席から見下ろすミニチュア楽団の姿ではなく、バレンボイムの汗が飛び散り、気合が入るたびにでる「フーッ!」という息遣いまでが聞こえてくる、臨場感あふれる最前席での鑑賞でした。 とりあえずシカゴが誇るバレンボイムについては、いずれ詳しく紹介させていただくことになると思いますので、ここでは内田光子さんにスポットを当てたいと思います。
 彼女は外交官の父親の仕事の関係もあり、幼少時代より海外生活が長く、その経歴もほぼ欧米での活躍が舞台となっている。 61年ウィーン音楽院でR.ハウザーに学び、さらにはヴィルヘルム・ケンプ、ステファン・アスケナーゼ、ニキタ・マガロフらに指導を受ける。 69年ベートーヴェン・コンクールで1位、70年ショパンコンクールで2位入賞、75年リーズ国際コンクール第2位。 70年台以降は、活動の拠点をロンドンに移す。
 84年イギリス室内管弦楽団の指揮と演奏を自ら行った、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏会が世界各地で好評を得る。 フィリップス・レコードによるジェフリー・テイト指揮モーツァルトのピアノソナタと協奏曲のCD全曲録音は、モーツァルト大全集の中にも含まれ現在でも評価が高い。 86年には「芸術選奨文部大臣賞」受賞、88年日本ゴールド・ディスク大賞アルバム・ジ・イャー受賞、89年グラモフォン賞受賞。
 これ以降しばらくはモーツアルト演奏家としての活動が顕著であったが、1990年ドビュッシーの12の練習曲が、音楽之友社主催のレコード・アカデミー賞器楽曲部門賞をはじめ、世界中で数々の賞を受賞したのを機に、クルト・ザンデルリンク指揮ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、シューベルトのピアノ・ソナタ全集、モーツァルト作品、ショパンのピアノ・ソナタなどの録音を精力的に行う。 97年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)受賞。 90年代後半には、フィリップス社が同社の看板指揮者ベルナルド・ハイティンクでさえ契約を打ち切るリストラを行ったが、内田は対象とされず現在も同社で録音活動を続けている。 このことからも、彼女がいかに国際的に評価を得ているかが伺える。
 2000年に入ってからは毎年のようにシカゴでも演奏を行うなど、現在の彼女はロンドンを拠点に世界中を忙しく飛び回り、モーツァルト、シューベルトからドビュッシー、シェーンベルク、メシアンまで幅広いレパートリーを披露。 シューベルトに対する思い入れは特に強く、「だれよりも心に語りかけ、強い影響を受けた、愛してやまない作曲家」、「死ぬ時にはシューベルトを弾いていたい」とまで語っている。 
 この演奏会へ行くまでは、特に彼女のファンであるというわけではなかったのですが、自分自身が去年の秋に永住権を取得し、今後本格的にアメリカに住むことを決意しただけに、力強い演奏やステージ上での彼女の凛とした姿は、世界で活躍する日本人の大先輩として非常に輝いて見えました。 また内田さんの演奏されたバルトーク自体、はっきりいって今までほとんど聞いたこともなかったのですが、シカゴの寒さに参ってここのところ出無精気味であっただけに、この1945年バルトークが死の直前に愛する妻の誕生日プレゼントとして作曲(未完)した作品は、いつも我侭放題に付き合ってくれている自分の奥さんへの最高のプレゼントになりました。
 「内田は内田以外の何物でもない。エレガントで、深い洞察に満ち、何を弾いても、知性と情感の絶妙なバランスを生み出す」(シカゴ・トリビューン)
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