シカゴの空から降ってくる物の巻

building.jpg シカゴは摩天楼発祥の地であり、ダウンタウンへ行けばビルの谷間に差し込む日の光が少ないために昼間でもちょっと暗めのイメージすら受ける。 そんなシカゴの高層ビルは、遠くから眺めるには非常に美しいシルエットを見せてくれるのだが、冬の間には街を吹きぬける湖からの風と、体感温度マイナス40度以下という厳しい寒さのせいで、こんな恐ろしい現象を生み出すこともある。
 ある日ダウンタウンを歩いていた時のことである。 何やら空から降ってきた、そしてそれは地面にぶつかって砕けた。 ガラスが砕けるときとは違って、砕けた破片が煌きながらスローモーションのようにひらひらと辺りを漂う光景が綺麗であった。 
 
 「あれっ、何だろう?」、その煌きながら漂う破片を眺めていたのだが、同時に危険を察知して目は自然に空の方を眺める。 この間、実際にはおそらく約1秒以内。 もちろんこういった時の常として、その約1秒間は非常にゆっくりと進んだ。 そして空を見た自分の目は、点になってある物体を捕らえた。 
 「おっ・・・」。
 信じられない光景だった。 ひらひらと紙吹雪が舞っているような中に、4、5個の半畳分ほどの大きさの氷の板が混じっていたのだ! しかもそれは多少ふらふらとしてはいるものの、一直線に自分の頭上めがけて突撃を開始していた。 
 「なんとかしなければ!」。 そうはわかっているものの、身を隠す場所は周りにない。 強いて挙げるとすれば、約15m先のビルの入り口である。 しかし、どう考えてもそこまで辿り着くのに十分な時間が残されているとは思えなかった。
 この時点で頭の中はパニックだった。 ろくに考えることもできず、良いのか悪いのかはわからないままにビルの壁面に張り付くようにして身を隠そうと頑張った。 そして、約0.5秒後・・・。 氷の神風特攻隊は、自分が恐れていたほど近くにではなく、約3~10m先に落ちて砕けた。 ただ今度のものは砕けてひらひらと舞うというものではなく、まさにガッシャーン!といった感じだったが。
 これがまともに人に突き刺さったらと思うと。 ビルの高さが高さだけに、上層部で降り積もった雪が凍りつき、それが溶け出して落ちる時の威力といったら。 みなさんもシカゴの冬にダウンタウンを訪ねる機会があれば、ぜひ上空には注意をして欲しい。 あまりうれしくないプレゼントが降ってくることもあり得ますので・・・。 
 ちなみに小さな破片が落ちてくる光景には、少なからず出会っている。
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6 Comments

  1. 返信

    今日は普段とはテイストがガラッと変わってますね。
    こういうの、好きです。
    …っていうか体感温度マイナス40℃とか半畳分の氷の板とか、「ありえない」って感じが素敵です。
    今、4年ぶりに日本の冬を体験しているわけですが、OHどころではなく寒く感じています。外にいる時間が移動やらなにやらで長いせいなのかもしれませんが、日本の冬は底冷えする感じがします。
    でもまあ氷の板は降ってこないだろうなあ。
    #今日は日本語でerを見ます。ちょっと楽しみ。

  2. 返信
    sushi 27/02/2005

     TAMAさんへ
     たしかに中西部の方が気温は低いのでしょうけど、日本とは比べ物にならないくらい「寒さ」を実感しなくてすみますもんね。
     ちなみにシカゴには、落下物ウォッチャーがいるらしいです。 あれだけ高層ビルが多いと、確かにそういった監視役も必要ですよね。

  3. 返信
    ゆみ。 27/02/2005

    こんばんわ☆
    NYも何か降ってくるかも、、、とドキドキしちゃいました。
    今年はいつもより暖かいけど、やっぱりマイナスになると外にでるのが嫌になっちゃいますねー。

  4. 返信
    windchill 28/02/2005

    sushiさん
    それは、怖い~。怖すぎる。
    冬のダウンタウンには、そんな恐ろしいことが待ってるのねえ。
    窓ガラスが凍結して、それが剥離して落ちてきたんだろか?
    落ちるといえば中学生の時、道を歩いていたら、真横に上からおじさんが背中から落ちてきました。
    電柱工事をしていたおじさんが降って来たんだけどね。
    あれも驚いた。 てか、命綱つけてよ。
    おじさんは無事でしたよ。

  5. 返信
    タダシ 28/02/2005

    88年~89年、ウィスコンシン州に住んだことがあるので体感温度マイナス40度は経験しました。ウィスコンシン州はシカゴより更に北部に位置し、カナダからのジェット気流が丁度ウィスコンシン州で南下して州を横切るので、風の町シカゴより更に寒いです。
    しかし、僕が住んでいたウィスコンシン州の田舎町ではシカゴのように高層摩天楼など1つも無いので、半畳分ほどの大きさの氷の板が高層ビルから落ちてくるなどと言う光景は見たことありません。これが頭上に落ちてきたら死ねますね。これは人災に限りなく近い天災と言えそう。

  6. 返信
    sushi 28/02/2005

    ゆみさんへ NYも寒さは厳しいですもんね。 自分も夏場のように外を歩かないので、歩きたい病がちょっと発症しつつあります。
      windchillさんへ そうですね。 雨なんか降っても、寒さが厳しいとそのまんま氷つきますからねえ。 でもって今回の話しは、少し前に雪が降ったしばらく後でのことです。 おじさんが降ってきた・・・、というのもびっくりですね。
     タダシさんへ ウィスコンシン出身の友人がいるのですが、彼も「シカゴはたいしたことない、特に雪が」とか言ってますが、そんなもんで寒さ比べしたくないんだ! できればカリブ海でのんびりしたいんだ!って思う時ありますね。(笑)
     

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