« ラジー賞にブッシュ一派がの巻 | メイン | アボカドに醤油で大トロになるというのは本当かの巻 »

マーティン・スコセッシは第77回アカデミー賞でもやっぱりの巻

hilary_swank.jpg 第77回アカデミー賞の結果が発表された。 アビエーターが最多5部門の受賞、ミリオンダラー・ベイビーが続く4部門を獲得。 主演男優賞のジェイミー・フォックス、主演女優賞のヒラリー・スワンク、助演男優賞のモーガン・フリーマン、助演女優賞のケイト・ブランシェットといった辺りは、自分の好みは別にしてシカゴの地元紙などでも一押しされていた候補者ばかりなので、特に驚くといったことはなかった。 しかし作品賞はともかく、監督賞をマーティン・スコセッシが取れなかったのは非常に残念。 

 スコセッシは無冠の帝王と呼ばれ続け、今回でアカデミーノミネートは5度目。 確かにそのスコセッシからオスカーを勝ち取った、クリント・イーストウッドの存在感はアメリカ人にとって大きい。 この辺りはアメリカ人である奥さんにも聞いてみたのだが、やはり日本人の彼に対する思いとは明らかに違うものがあるようだ。 それにしても・・・。

 今回の印象深い点として、「ヒラリー・スワンクの2度ノミネートされ2回とも主演女優賞受賞は、ビビアン・リー、サリー・フィールズ、ルイーズ・レイナーに次いで4人目」、「ジェイミー・フォックスの主演男優賞、助演男優賞の同時ダブルノミネートは、アル・パチーノに次いで2人目」、「ジェイミー・フォックスの主演男優賞受賞は、黒人としてはデンゼル・ワシントンに次いで2人目」、「クリント・イーストウッドの2度目の監督賞受賞は、現在74歳で史上最高齢での受賞」、「ジェイミー・フォックスとモーガン・フリーマンによる、黒人俳優の主演男優賞、助演男優賞同時受賞は史上初」などがある。

 個人的に印象に残ったのは、自分も大好きなチャーリー・カウフマンがオリジナル脚本賞受賞ということ。 彼は今回のエターナル・サンシャインやマルコビッチの穴など、意表をついた斬新でいて楽しい作品を書くこれからも期待の脚本家だ。 また名誉賞に選出された「12人の怒れる男」などのシドニー・ルメットのスピーチも、淀川長治氏に負けず劣らずの映画愛が感じられて感動物だった。 特にクロサワの名が挙がったときは、日本人としてやっぱりうれしい瞬間。 

 しかしながら、司会のクリス・ロックがお得意のおちゃらけで中継途中にはさんだ、映画ファンへの街角インタビュー形式のシーンでは、黒人をメインにしたものであったとはいえアカデミー・ノミネート作品を観た人は誰もいないといった有様。 もちろんアメリカ国内では、日本で住む人が想像する以上に人種間の作品住み分けが出来ているとはいえ、これではあまりにお寒い状況。 というわけで、ノミネート5作品中に大作のブロックバスター映画は7年ぶりに1つもなし、興行収入1億ドル突破作品も15年ぶりになしといった現状はこんな形で風刺されてました。

 「ユキノヒノシマウマ」は、最もアメリカらしいと呼ばれる街シカゴから生情報を発信していきますので、「人気ブログランキング」へのクリックよろしくお願いします。banner_03.gif
  
photo © WireImage.com

「主な受賞」

作品賞:『ミリオンダラー・ベイビー』
監督賞:クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』
主演男優賞:ジェイミー・フォックス『Ray/レイ』
助演男優賞:モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』
主演女優賞:ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』
助演女優賞:ケイト・ブランシェット『アビエイター』
作曲賞:『ネバーランド』
編集賞:『アビエイター』
撮影賞:『アビエイター』
美術賞:『アビエイター』
脚色賞:『サイドウェイ』
録音賞:『Ray/レイ』
脚本賞:『エターナル・サンシャイン』
長編アニメーション賞:『Mr.インクレディブル』
メイクアップ賞:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
衣装デザイン賞:『アビエイター』
長編ドキュメンタリー賞:『ボーン・イントゥ・ブラザルズ』(原題)
短編アニメーション賞:『ライアン』(原題)
実写ドキュメンタリー賞:『ワスプ』(原題)
視覚効果賞:『スパイダーマン2』
音響編集賞:『Mr.インクレディブル』
ドキュメンタリー賞:『マイティ・タイムズ・ザ・チルドレンズ・マーチ』(原題)
歌曲賞:『モーターサイクル・ダイアリーズ』
外国語映画賞:『海を飛ぶ夢』(スペイン)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://wanderphoto.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/438

この一覧は、次のエントリーを参照しています: マーティン・スコセッシは第77回アカデミー賞でもやっぱりの巻:

» ひらりん的映画雑感2005.2.26 送信元 ひらりん的映画ブログ
★三月も1日=映画の日=1000円デーが火曜日なので、見に行っちゃいます。 候補は 「パッチギ」 「プリティ・プリンセス2」 「君に読む物語」 あたりでしょうか... [詳しくはこちら]

» 第77回アカデミー賞授賞式 送信元 ネタバレ映画館
 アメリカ映画人はイーストウッドを選んだ!「病んだアメリカが欲しているもの・・・」という大林宣彦監督のコメントが心地よく響いてきました。受賞者のスピーチより良か... [詳しくはこちら]

» アカデミー賞よりもラジー賞 送信元 From Boston 〜ボストン便り〜
昨夜は、映画ファン注目の、アカデミー賞の授賞式が行われました。私は授賞式の中継をビデオ録画していたので、オープニングとエンディング近くに行われる、最優秀主演女優... [詳しくはこちら]

» とりあえず、アカデミー賞についてでつ 送信元 ハーレム通信
第77回アカデミー賞が終わりましたね。 結果については、いろいろなところで書かれているので、それははしょって(って、いつもだけど)、個人的に思ったことだけ... [詳しくはこちら]

» 旅行に便利!さくらJCBードキャンペーン情報 送信元 クレジットカード★消費者金融サラ金ブログ
ネットde入会キャンペーン [詳しくはこちら]

» オスカーナイト その1 送信元 老けゆく女
TITLE: オスカーナイト その1 URL: http://fukeyukuonna.jugem.jp/?eid=135 IP: 210.172.160.42 BLOG NAME: 老けゆく女 DATE: 03/01/2005 02:34:00 PM [詳しくはこちら]

» 第77回 アカデミー賞、長編アニメ賞には「Mr.インクレディブル」 送信元 ★最近めっきり見ないねーー!!
アカデミー賞、アビエイターだめでしたねーこんなにこけていいのだろうか? ケイト・ [詳しくはこちら]

コメント (5)

こんにちわ「白夜の夢」管理人眞人です
TBありがとうございます
司会者の言動、姿勢もある意味注目された
今回のアカデミー賞の注目でしたね

kota:

はじめまして!
ラジー賞にブッシュ、ハルベリー、
アカデミー賞でのディカプリオは残念でしたねー。
http://blog.drecom.jp/kotaro1981/
ではまた。

sushi:

眞人さんへ 

 そうですね。 司会者・・・、今日のニュースを見ている限りでは、結構拒絶的な反応を示している人も多かったです。 まあ普段の彼からすればずっとおとなしかったような気もしますが。(笑)

 kotaさんへ 

 ラジーはあれで良いですが、アカデミーはスコセッシにぜひ取って欲しかったです。

SOH:

こんにちは。
TBありがとうございます。
作品賞は「ミリオンダラー・ベイビー」でしたか。
良い作品だと思いますが、私自身はハッピーエンドが好き
なので、ちょっと苦手です。
ジェイミー・フォックスが主演男優賞をとった「Ray」が
内容も、そしてもちろん音楽も良かったと感じました。

sushi:

SOHさんへ

 ミリオンダラー・ベイビーは、確かに役者も良い人達が集まってますし、内容も良いのですが、何よりもアメリカでのクリント・イーストウッドの威力って感じですね。 

 もちろん「Ray」も良い作品と演技で、アメリカではもうこれでもかっていうくらいにTVに登場しています。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2005年03月01日 03:58に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ラジー賞にブッシュ一派がの巻」です。

次の投稿は「アボカドに醤油で大トロになるというのは本当かの巻」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type