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トランプタワーが急遽予定変更でシカゴの摩天楼を更に高くするの巻

trump-tower.jpg シカゴは摩天楼発祥の地であり、高層ビルが街のシルエットを形作っているということは当ブログでも何度か紹介してきたが、そのシカゴのダウンタウンに新たな超高層ビルが建設中であるという話し。
 以前に紹介した不動産王ドナルド・トランプが、シカゴのダウンタウンに建設中の超高層ビル。 当初の予定では、世界一の高さを誇るものを計画していたのだが、911のテロを受けて1125フィートでシカゴ第4位の高さのものへ計画変更したという経緯がある。 
 しかしなら先週発表されたアナウンスメントによると、235フィートの尖塔部分を加えて1360フィートへと急遽予定再変更。 さらには先日のアナウンスメントで、尖塔部分を359フィートに変更して現在北米1位のシアーズ・タワー越え、さらには世界第2位のペトロナス・ツインタワー越えを目指すとのこと。 ちなみにこの359フィートの尖塔の高さというのは、シカゴでも最も有名なビルディングの一つであるリグリー・ビルディングの高さ398フィートに迫る。
 ただ新計画のネックとなるのが、シカゴ名物デイリー一族出身のリチャード・M・デイリー市長。 実は今回紹介した画像は、この新計画が発表される以前のデザインなのだが、現在トランプとデイリーの間で話し合いが持たれている新デザインについては未だ公表されていない。 その理由は、地元紙で「デイリーVSトランプ」などと書き立てられているように、デイリー市長のご機嫌をとってから市民へ発表ということらしい。
 さてさてそうなると黙っていられないのが、建設地に地盤を持つ市議会員バートン・ナノラスや、隣接ビルディングのオーナー達。 なぜなら市民はおろか、彼らにも一切新デザインに関する断りはなく、現在デイリー市長とトランプの間で会合が持たれているのだから・・・。
 新計画に際してクリアしなければならない問題は山積みだが、一般のシカゴ市民の声としては、世界一豊富なデザインを誇る高層ビルを抱える街(アーキテクチャー・シティー)の住民だけあって、高さよりもむしろ全体のバランスを崩さないデザインの方に興味があるようだ。 本来、摩天楼建築ラッシュが始まった時点では、尖塔部分は天と地との協調を象徴すべく、教会のデザインから継承したものであり、シカゴのトリビューン・タワーやニューヨークのウォルワース・ビルディングに象徴されるように、現在の高さ競争から生まれるただのポールがついただけというものでは決してなかった。 そういうわけでシカゴ住民は、無意味ですぐに過去のものと化す高さだけを競うものよりも、シカゴのシンボルとなりうる、例えばニューヨークのクライスラー・ビルディングのようなものを望んでいるようだ。
 現在のシカゴの摩天楼は、シアーズ・タワーとジョンハンコック・ビルディングが離れて建ち、それを繋ぐようにAEONビルディングをはじめとしたビル群が連なっているのだが、バランス的には現在建設中のトランプタワーの出現によって、全体としてのバランスは良くなるのではないかと思っている。
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*現在建設中のトランプタワーは、ミシガン・アベニューに沿ってシカゴ川に架かる橋から見渡せる、401 N. Wabash Ave. シカゴ・サン・タイムス社跡地にあります。