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アイリッシュの多いシカゴでの巻 その1

ゲール・フォース~アイリッシュ・ミュージック・フェスティバル~ アメリカでは3月17日にやって来る、アイリッシュのお祝いセントパトリックスデーに備えて街中が緑色一色になりつつある。 セントパトリックスデーについては、シカゴは全米でも最もアイリッシュが多い街*ともいわれるだけあって、今週末(3月12,13日)にかなり大掛かりなパレードが開催されますので、改めてそのリポートにあわせて報告させていただくこととして、今回はアイリッシュについて書いてみようと思う。
 アイリッシュと聞いて何を思い浮かべるだろうか? 歴史好きならジャガイモ飢饉や移民? 民族カラーにうるさいなら喧嘩っ早くて、酒飲みで、大法螺吹きで、ケチで、不潔で、赤毛の警察官のイメージ? 呑み助ならアイリッシュ・パブ、ギネスビール、アイリッシュ・ウイスキー? 文学や音楽通ならイェイツ、ジョン・フォード、エンヤ、U2、穴場でビートルズ? 政治に詳しいならIRAやケネディー、レーガン、クリントン? 他にもまだまだあるだろうが、総人口たったの400~500万人の小さな島国の人達にしては信じられないくらいの活躍ぶりではないか。 
 その悲劇の歴史と流浪の民族ぶりに加えて、世界中で活躍する人材達から自分の中では、イスラエルとユダヤ人の関係とだぶるこのアイルランドとアイリッシュ達。 では彼らは何処からやってきて、どのようにして現在のように強いアイデンティティを持つ民族になったのだろうか? 
 あまりに細かく説明すると非常に長くなってしまうので、掻い摘んで説明する。 ①アイリッシュの祖先であるケルト人達は中欧を中心としてBC500-50年頃までケルト文化を築いて栄えた。 ②BC200-100にローマ帝国の侵略、それに続くゲルマン民族大移動に押し出されるようにヨーロッパ最西端へ。 ③クロムウェルの圧制など、800年間ものイギリスによる半統治により英語化が進む。 ④16世紀に伝わったジャガイモのおかげで、1760年の総人口150万人が1840年には900万人に。 ⑤1845年-49年のジャガイモ飢饉により、100万人が餓死、200万人が新大陸へ渡る。 以上がアイリッシュのヨーロッパでの簡単な歴史である。
 苦難の末に新大陸へ渡ってきたアイリッシュ達の総数は、なんと今では本国を凌ぐ700万人、そしてその直系を祖先として自らをアイリッシュと名乗る子孫達の数は現在では総数4000万人以上。 そういうわけでアイルランドの道を往く人に尋ねると、誰もが揃って「アメリカに親戚の1つや2つは持っているよ」と答える状態だとか。
  自分の愛読する司馬遼太郎の本の中に、「虐殺と流刑をまぬがれたアイルランド人を生きのびさせたのは神への信仰とじゃがいもだった」という言葉がある。
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 *アメリカは移民の国だけあって、自称~系がデータによってかなりばらつくのが普通だが、今月に入ってから自分の周りでもにわかにアイリッシュが増えているような気が・・・。(笑)