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街角の皆勤賞の巻

mission.jpg あれはもうかれこれ3年半も前のことだ。 自分が初めてシカゴへやって来た時も、彼はこうやってこの同じ場所に立ち、一寸違わぬスタイルの服装とスピーチで街往く人へ伝道活動をしていた。
 アメリカではクリスチャンからエホバの証人のような新興宗教まで、こうやって道端で熱心に伝道活動を続けている人々を見ることができる。 中には海を越えて遠く日本までやって来る伝道師もいるので、そんな彼等の姿を見かけたことがある人もおられるかも知れない。 ここではどの宗派がどうとかかんとかはあえて省くが、ただこの彼のその誰へともいうのではなく、神に使命を帯びたと思わせるに足る極自然な振る舞いは、シカゴを離れてからも脳裏の片隅から一時も消えることはなかった。
 そしてシカゴへ帰って来る度に、彼の姿をみることができるとなぜかほっとしたものだ。 では彼は何が、そして何を、何のためにこんなことをしているのか? 自分にはわからない。 なぜならこれだけ彼の姿が強く印象付けられてしまっているにも関わらずに、未だに彼に声をかけることが出来ずいつも遠くから眺めるだけだからだ。 
 これだけは言えるのは、今年も彼はどんな寒い日であろうと、雨の日であろうと、雪の日であろうとも、そこに立って伝道を続けていたということである・・・。
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