ギズモを売る店の巻

pagoda-red.jpg 賑やかな通りの中に、一軒だけ奇妙な門構えをした赤壁の倉庫のような建物がある。 建物には一見したところ正面入り口のようなものが見当たらず、ビルの脇に申し訳なさそうに小さな門が、中華風の獅子に守られるように添えられているだけだ。 
 しかも門を潜って狭いビルの間を進んでいくと、その先には漢字で「吉」と書かれたいかにも重たそうな鉄の扉が固く閉じられており、ただこのベルを鳴らせとだけ書いてある。 そんな奇妙ないでたちをした建物の中にあるのが、今回紹介する店Red Pagodaだ。
 ベルを押すと、返答も無いままに「ブーッ」という小さな音が聞こえ、ドアのロックが外れたことを知らせる。 ただこの時点で素早く扉を開かないと、またすぐにロックがかかってしまうので、まごまごしている暇はない。 そして一旦中へ入ってみると、そこには工場か倉庫のような薄暗い階段があるだけで、何の指示もかかれてはいない。 もちろん先へ進みたければ、上へ向かう階段か、このまま扉を開いて引き返すしかないのだから、特別な指示が必要ないといえばないのだが・・・。 
 階段を上って2階へあがると、そこには中華系の骨董品が、品雑に所狭しと床に並べられたり、壁に立てかけられてある。 そしてその品々についている値札の額は、この異様に静かな空間とは正反対の、賑やかな表の通りにある店に並べられている品々よりも、明らかに0が2つか3つは多いものばかり。 品雑に並べられてはいるのだが、それはそれで中華っぽい味を演出したかのようなセンスがある空間で品定めをしている間は、こちらから質問しない限り、向こうから声をむやみにかけてくることも無い。 何だか全てが奇妙ではあるが、不思議と上手い具合に演出された外とは別の世界で、この値段がなんだか高いのか安いのか判断できなくなってくるような気すらしてくる。
 賑やかな通りにひっそりと佇む、映画グレムリンに登場するギズモでも売っていそうな不思議な空間、そんな店である。
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Red Pagoda
1714 N.Damen
Chicago, 60647
773-235-1188
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TukTuk Race… ~アジアな時間~外人ガールサバイバル日記 in Japan

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