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州と連邦の巻

uncleSam.gif アメリカ合衆国という国は、よく言われるようにいくつかの国が集まって、大きなひとつの国を作っているようなものだ。 そのことは、アメリカ国内の別な地域でしばらく過ごしてみると、非常に良く理解できる。 
 「でもアメリカはアメリカでしょ」って意見も確かにあるかもしれない。 そう、その通りなのだ。 パスポート上は、イリノイ州だろうが、アラバマ州だろうが、他のどの州であろうが、United States of Americaであることに変わりはない。 だがその州の違いというものには、人種構成的にも、文化的にも、経済的にも、明らかに別な国と言えるだけの違いが確かに存在するのである。
 アメリカという国は、ご存知のように新しい国である。 1776年にイギリスから独立して、やっと独立国としての道を歩みだした。 しかし実は1787年に憲法が定められるまでは、独立後もこの国には11年間も憲法というものが存在しなかったのである。 さらにその後も24年間は、正式な政府所在地は無いという状態で、1800年になってやっとワシントンDCに落ち着くというありさま。
 これにはやはり理由があって、各州の代表者が強力な中央政府の確立を嫌ったらしい。 もし圧倒的な力を持つ連邦政府が出来てしまえば、それに逆らうことができない各州政府は、自分たちで自由な行いができなくなるという事態を恐れたのだ。 
 その後、一夫多妻制を認めているユタが、連邦政府から州への昇格を断られたり、奴隷制を支持する南部諸州が連邦から分離して、南北戦争が勃発するなどの紆余曲折を得て、2つの世界大戦を機に徐々に連邦政府の強化は進んでいく。 
 時代は流れ1960年代、ジェームス・メレディスという黒人青年のミシシッピ州立大学への入学を巡って、アメリカは再び内戦勃発前夜の空気を醸し出す。 事件はこの黒人青年の入学を阻止しようとする大学ならびに州政府と、入学させようとする連邦最高裁判所ならびに連邦政府との間で、お互いに州兵と連邦軍を繰り出しての段階にまで発展。 結局この事件は、JFKことケネディ大統領が連邦法に従い、州兵を連邦軍に強制編入させるということで解決をみたのだが、わずか40年ほど前の話とは思えない人種差別ぶりと、連邦の決定にさえも歯を剥く州の姿勢に改めて驚かされる。 
 そんなこんなで州の独立心というものは、日本の県というものとは一緒にできないほどに強いものがあるのだが、さすがに911を境にしてこの国の愛国心は猛烈に高まっているのだということを、いたるところで目にする星条旗をはじめ、日頃の生活からもひしひしと感じることができる。
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