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夢のマイホームをお持ち帰りでの巻

trailerhouse.jpg 「父ちゃん、あれがいいよ~。」 「ねえ、あなた~。 あれにしましょうよ、うっふん♪」 って、別に家族が近所の電気屋で、DVDプレーヤーでも買おうかっていう会話ではない。 これは日曜の午後2時半に、アメリカの”ある”小さな町の外れにある、家のテイクアウト・ショップでの会話なのである。
 アメリカという国は広大な領土を持つだけあって、山が好きな人は見晴らしのよい高台で、海が好きな人は海岸沿いに、湖が好きな人は湖岸で、川の好きな人は川沿いで、砂漠の好きな人は荒野の真ん中で、都会の好きな人は摩天楼の片隅で、といった感じでバラエティに富んだ立地条件を好みに合わせて、しかもかなりお安く住む所を確保できたりする。 
 まあそうはいっても近頃の土地バブルによって、アメリカの不動産価格はかなり騰がってしまったが、それでもまだちょっと郊外へ出れば土地の広さは関係なしに、家の状態だけでその不動産の価値が決まるというような場所はごろごろしている。
 それだけにお気に入りの土地を見つけたら、そこを安く手に入れるか、親戚の土地の端っこなんかを分けてもらうだけで、後は家を買ってしまうだけでOKなのである。 もちろん古い家を買うとか、そこに建てるという方法もあるが、やはりアメリカらしいやり方といえば、このすでに出来上がった普通の家を買って即お持ち帰りという方法だ。 お持ち帰りだからといって、別に小さな長屋タイプとは限らない、日本の平均的な家よりもずっと立派な2階建ての家だって、ここで買った後で、ハイウェイをトレーラーで引っ張って行き、そのまま湖の畔にドンッ!と据え付ければ、その日の内にキャンプでテントを張るように自宅が出来上がってしまうのである。
 さすがは開拓史を持つ、移動好きな国民なだけのことはあるというものだ。
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