リトルイタリーの巻

littleitaly.jpg シカゴといえば、未だに「危ないんじゃあないの?」とか、「ギャングの街でしょ?」というイメージが付きまとうことは否めない。 それはもちろんあの悪名高きアル・カポネの時代から、ず~っとこの街が引きずっている過去の遺産のおかげである。 それは日本が旧日本帝国軍とアジア諸国、ドイツがナチスとEU諸国ならびにユダヤ人に対して持ち続けているのと同じ、ある意味負の遺産でもある。 
 そういうわけでシカゴ・シティとしては、そのイメージの払拭に躍起になっており、実際のところシカゴのダウンタウンに関しては拍子抜けするほどに安全である。 特に911以降は、警備も更に強化され、観光客が訪れるところや、市の中枢部に関しては制服、私服合わせて異様なほどの警察官の目が光っている。
 まあそういうわけで、この街を初めて訪れる人も必要以上に怖がったり、警戒したりせずに、楽しく観光を楽しむつもりで訪れていただければよいのだが、シカゴが絶対に避けては通れない歴史、アル・カポネ時代のイメージを探して、シカゴのダウンタウン南側にあるリトル・イタリーへ出かけてその痕跡を探してみた。
 ご存知の通り、アル・カポネはマフィアの大ボスであり、イタリア系である。 ところが実際のところ、現在のシカゴではイタリア系は少数派で、それなりに経済力をつけたり、同化も進んで、この街からは大半が出てしまっているのが現状のようである。 そういうわけでこの街は、もうリトルイタリーとは名ばかりの、「かつてここにイタリア人たちが多く住んでいたのですよ」的な、歴史的保存地区と化しているのである。
 自由と平等の国アメリカでは、これまでにも幾度か紹介してきたように、まだまだ人種的な壁というものが多数存在するのが現実である。 よく日本の観光雑誌などで、アルゼンチンは白人率の非常に高い国であると記載しているのを見かけるが、あれなどは日本人の白人が多いから大丈夫ですよ的なきな臭いにおいがプンプンの書き方で、自分などはあまり好きではない。 
 例えばアメリカでは、雑誌やラップなどでの嫉みや罵声をみるまでもなく、良い意味でも悪い意味でも、白人とは未だにアングロ・サクソン、もしくはそれを含めた大きな意味でゲルマン系をさすのであって、アルゼンチンに多いイタリア系、スペイン系は白人とはいわないのである。 もちろん、だからこそ彼らイタリア系などに対するイメージは粗野で洗練されていないというイメージはありつつも、人懐っこくて、愛すべき人たちというイメージも持っている。 
 自分などは後者の愛すべき人たちというイメージなのだが、アル・カポネのイメージ払拭に必死なシカゴでは、現状ではイタリア系の目立つ場はそれほど残されていないような気もする。 そういうわけで、この街にもNYに本来あるべきのジョー・ディマジオの銅像が建っているだけで、アル・カポネの「ア」の字もないどころか、イタリア系を誇示するものすらほとんど残っていなかった。
 かつてはこの街を支配したイタリアン・マフィアが、この現状を知ったらどう思うであろうか?
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