Blog Archives

隣の芝生が青くなると親父も青くなるわけの巻

gardenwork.jpg はっきりいってアメリカ、特に中西部の家はとにかくデカイし、庭も広い。 もちろんシカゴのダウンタウンや近郊では、不動産バブルのせいで大きい家はそれなりに価格も張るし、そうそう一般市民が広々とした部屋で住めるというわけでもない。
 しかしながら、ちょっと田舎へ行くと、日本では考えられないような大きさの家が、これまた日本人の感覚では信じられないような値で売買されていたりする。 その理由は、ほとんど考えるまでもなく理解していただけると思うのだが、どこまでも広がる緑の大地や、トウモロコシ畑は、別に砂漠や山脈というわけではなくて、いつでもその気になれば大平原の大きな家と化す豊潤な土地なのである。
 そういうわけで、日本やシカゴのダウンタウンでのウサギ小屋生活で憧れ続けた、広い庭と大きな家への願望の余り、ついつい安い値段に惹かれて青々とした芝生の庭付きで、4ベッドルームも5ベッドルームもある家を購入してしまうと、その家の管理や冷暖房費、そして極めつけは容赦なくヒートアップする大陸型気候な夏の日差しを燦々と浴びながら、汗だくになってこなさなければならない芝刈り作業などが待ち受けているのだ。
 自分もアメリカに来る前には、ハリウッド映画のシーンで見かけた、平和な週末の午後の芝刈り風景というのに憬れたこともあった。 しかし想像するのと実行するのでは雲泥の差というのは世の常の通り、日射病で倒れかねない太陽の下、もくもくと家庭を愛する父親像をご近所さんにお披露目しつつ、ニコヤカにこの地獄の作業をこなさなければならないのである。 
 この場合に、自らが芝を刈らずに、夏休みの子供たちや、専門の業者に依頼することも可能ではある。 しかしながら田舎の中には田舎の掟というものが存在する。 保守的な中西部の田舎町では、「家庭愛こそが、世界平和にも繋がらないとも言い切れないのだ」といわんばかりの重要事項であり、特別な理由がない限りは、江戸っ子の熱々銭湯どっちが長く浸かれるかな的、意地の張り合いにも通じる、真夏の酷暑の中をハウディ~!とばかりに涼しい顔をしつつ、この任務を遂行するのが正しい父親というものなのである。
 幸いなことに、自分の場合にはダウンタウン住まいということもあって、広い庭付きの生活というものは夢の夢といったところである。 時折、奥さんの実家で断りきれずに、芝刈り奉行と化す以外には・・・。
 
 いつも応援ありがとう。banner_03.gif
  
*メルマガ(まぐまぐ無料配信)始めました。 興味のある方は、ここから登録していただけます。