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シカゴアンに不人気な京都駅タイプステーションの巻

northwest-metra.jpg シカゴアンの足として主に郊外とダウンタウンを結んでいるのが、以前にも紹介したことのある2階建て列車メトラである。 ここのところなぜか事故続きのメトラだが、乗り心地も快適で、仕事帰りには食堂コーナーでビールとつまみを買ってほろ酔い気分を味わう乗客たちの姿もちらほらという具合で、私もサウスサイドに住んでいた頃は毎日乗っていて楽しかったものだ。
 そのメトラの駅、ダウンタウンには主に4つあるのだが、その中のひとつがこの通称ノースウェスタン駅ことRichard B. Ogilvie Transportation Centerである。 その名の通りシカゴランド北西部とダウンタウンを結ぶ路線がメインであり、また実際、建物自体も4つある駅の中ではダウンタウンの北西よりに位置している。
 そのノースウェスタン駅、私がシカゴに住みだした時点では、すでに170億円を投入して1996年に完成した現在の駅舎だったものだから、1911年完成の歴史ある旧ノースウェスタン駅の姿をこの目で実際に見たことは残念ながらない。 だが、ことあるごとに聞こえてくるシカゴアンの言葉は決まって、「ああ昔の駅舎の方が良かったなあ・・・」というため息。 さらにはため息だけにとどまらず、中にはなんだこの低俗なデザインはと言い切る人までいる。 
 このシカゴアンには不人気のノースウェスタン駅なのであるが、私が始めて駅の構内に足を踏み入れた瞬間に感じたことは、「あれ?なんだか懐かしいなあ・・・。」だったのである。 初めはなぜだろう、どこをどう見回してもアメリカでは見慣れたチェーンストアやキオスクがある、ただの駅なんだけどなあ。 なんて思っていたのだが、はっと気がついたのは、「ああ、ここは日本っぽいのだ。」ということだったのである。 
 通常アメリカの駅というものは、かなり殺風景である。 もちろん建築物としてはニューヨークのセントラルステーションやシカゴのユニオンステーションのように見ごたえがあるものもあるにはある。 だがまあ基本的に駅とは遠くへ足を運ぶための場所であって、当然ながらそのための機能が一番大事、しかも旅客鉄道などというものは、この自動車社会アメリカにあってはシカゴ、NYC、DCを除いてはほとんど死に絶えつつあるといってもよい規模のもの。 
 そんなわけで今までそんなことは気にもしていなかったが、近代的デザインと明るい蛍光ライトの構内、そこに並ぶショッピングモールか地下街のような光景、こういうものが一体化した駅というものは、やはりアメリカらしくはなくて、日本っぽさをなぜだか感じさせるのだ。 
 なんだか妙に小奇麗で、開放感ある吹き抜けのロビーと、ガラス張りの壁面でできた、いかにも近代的だろうといわんばかりのデザインな建築物であるノースウェスタン駅は、古い建物の多いシカゴのなかにあっては、さらに古い京都の町並みのなかに、なぜだか突然出現した異質空間京都駅の兄弟と呼ぶに相応しい。
 まあ個人的な意見とすれば、シカゴアンから聞こえてくる声ほど悪いデザインでもないとは思うのだが、確かに他のメトラ駅とはちょっと毛色が違うのは事実である。 あれが町にあっているのかどうかは別にして、京都駅だってまあ面白いしねえ。
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Richard B. Ogilvie Transportation Center
(North Western Station)
Location: 500 West Madison