スパム博物館の巻

yellowstone005b.jpg スパムと聞いたら、メールを開くたびに毎日大量に届いている迷惑メールをまず想像する人も多いのではないだろうか? 
 だがそのスパムとは別に、アメリカには家庭料理に欠かせないほどに定着しているスパムという缶入りのランチョンミートがある。 日本でも輸入食材店などでは普通に見られるようになってきたらしいが、ハワイや沖縄など南方系のアイランドでは、新鮮な肉が不足がちな時代に大好評を博して、今や食卓でポークといえばこのスパムを指すほどに普及している。 そういうわけでハワイでのスパム消費量は、他州平均の3倍以上の1日1万個以上もあるのだという。
 そんな南方系アイランドで大人気のスパムであるが、実は発祥の地はハムが大好きなゲルマン系の人々が多く住む別名アメリカの冷蔵庫ともよばれる北の大地ミネソタ州にある、オースチンという小さな田舎町だったりするのだ。
 というわけで、こんな辺鄙な町を訪れる機会もそうはないだろうから、スパムに敬意を表してこのスパムを販売するHormel Foods Corporationが運営する、スパム・ミュージアムへちょっと足を伸ばしてみることにした。
 まあ基本的にこういった企業の宣伝が第一目的のようなミュージアムの場合には、大概の場合において20分も見学すればもう十分というツマンナイ物が多いのだが、このスパム・ミュージアムに関しては、このオースチンという町自体が本当にな~んにもないような田舎町なだけに、故郷の誇りとでもいうべきスパムに対する愛情がローカルで素朴な風情の館員にも満ちており意外にも面白い。
 施設自体も展示品数や洗練された展示法、大型スクリーンでのショートムービー上映など田舎町には似つかわしくないほどに豪華な物だったが、やはりスパムメールの語源にもなったスパムなだけはある、そいらじゅうに満ちているスパムというロゴに思わずこっちもスパムワールドへ引き込まれそうになってしまうのだ。
 そしてさらに面白かったのは、このミュージアムの住所「1937 SPAM Boulevard」。 キャッチーな商品名にしようとHormel Foodsが開いたコンテストで、ブロードウェイ俳優のKenneth DaigneauがSpiced Hamから2つの頭文字をとってSPAMと名付けたられた年である1937年にちなんでいたこと。
 ちなみにスパムメールの語源になったスパムであるが、「SPAM[名]【商標】スパム(米国・英国製の豚肉の缶詰): spam[動]【コンピュータ】(ネットのあるメールアドレスに)同一メッセージを大量送信する、くずメッセージをあちこちに書き込む」と、現在では大文字と小文字で表記を分けられているらしい。
 そして肝心のなぜこのランチョンミートの缶詰がスパムメールの語源になったのかという点であるが、イギリスのモンティパイソンの第25話スパム・スケッチで、レストランに入ってきた夫妻が周りに座っていた客や店員のスパム!スパム!スパム!・・・というしつこいくらいの連呼に負けてしまって、欲しくも無いのにスパムを注文させられてしまうというストーリーからきているそうだ。 
 このストーリーは欧米では結構有名で、これをネタにした「スパム・ア・ロット」というミュージカルが、現在もシカゴやニューヨークでは上演されている。
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*シカゴのことならUS新聞ドットコムをチェック。
Spam Museum
1937 SPAM Boulevard
Austin, Minnesota 55912

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2 Comments

  1. 返信
    May 21/07/2006

    復旧作業 お疲れ様デシタ(笑)
    よかったァ~~~^^
    スパム・・こっちにでも輸入缶詰で売ってます。。。
    でもなかなか 美味しいスパムと出会わなくて・・・トホホ
    私が買ったのは にせものスパムかな??(笑)
    ミュージアム・・・いいデスよね。。。
    やっぱ そっちとのスケールの違いを感じます。。。
    余談になりますがGetty Centerのスケールの凄さに
    本当にビックリ・・・更に入場料無料なんだから。。。
    考えられない・・あり得ない・・こっちでは。。。

  2. 返信
    sushi 23/07/2006

    Mayさんへ
     スパムって自分も嫌いじゃあないですが、別においしいものじゃあないと思います。
    ちなみに奥さんはアメリカ人だけど、やっぱり大嫌いと言ってます。(笑)

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