クレージー・ホースの巻

yellowstone015.jpg マウントラッシュモアへ大統領の顔を見学に来た人の多くが訪れるであろうクレージーホース記念碑。
 マウントラッシュモアからはドライブで30分ほどと距離的に近いこともあって、まあ大統領の顔を見たついでにということなのだが、実はこっちの方が遥かにスケールは大きくなる予定。 
 でもって予定というのは、先のマウントラッシュモアが国立記念公園にしていされて随分と整備されているのに比べて、こちらの方は政府の予算に頼らずに民間レベルで完成させようとの意思から政府の予算を拒否し続けているために進みが遅々としているためである。
 また進みが遅いのは、高さ18mの大統領の顔に比べて、こちらのクレージーホースの方は高さ170m横幅195m(完成予定)というとんでもないスケールなので、予算の問題だけではなくて彫り続けるスケールもデッカイということもあるらしい。 ちなみに奥さんが小学生の時に来た時と比べても、遠くから見る限りはまったく変化がないほどに進みは遅いらしい・・・。
 このクレージーホースという人物は、日本ではジェロニモなんかに比べて随分と知名度は低いが、アメリカでは実は一番有名なインディアンの英雄だったりする。 その理由は、チリカウア・アパッチ族のジェロニモが盗賊行為を繰り返しながら、合衆国政府の占領軍や地元民を恐怖のどん底に陥れたというのに対して、こちらオグララ・ラコタ族のクレージーホースは、ハンクパパ・ラコタ族のシッティングブルやオグララ・ラコタ族のレッドクラウドと組んで、ウィリアム・フェッターマン大佐の部隊81人の騎兵隊や、ジョージ・カスター中佐の部隊264名を全滅させるなどの輝かしい戦歴を残して、スー族をはじめとするインディアンの生活を白人から守るために戦った英雄として称えられているからである。
 そんなインディアンの英雄であるクレージーホースを後世に伝えるために、ラコタ族の酋長スタンディング・ベアは、1948年に彫刻家コーチャック・ジオルコースキーにこの巨大な彫刻を造ることを持ちかけた。 そしてこの話しに感銘を受けたコーチャックは、すでにその時40歳をまわっていたにも関わらず、生涯の仕事としてこの大プロジェクトに取り組んだ。 
 1982年に74歳でコーチャックが病死した後も、奥さんと5人の息子、5人の娘が一団となってこのプロジェクトを今に引き継いでいるのだ。 いまやファミリープロジェクトと化したこのクレージーホース・モニュメントだが、起工から50周年にあたる1998年には顔にあたる部分も完成した。 そしてこの後も少しずつではあるが事業を遂行し、やがては大学やメディカルセンター、カルチャーセンターなどを含めた総合インディアンセンターへと発展させるという壮大な計画だそうだ。 
 これらのクレージーホースに関する逸話や将来のインディアンセンターの計画なども、博物館内のプロジェクター上映や展示品で十分に知ることができるし、インディアンの人々が自ら販売する民芸品やインディアンアートの実演販売コーナーもあって、岩山の巨大彫刻こそまだまだ完成までには時間がかかるかもしれないが、彫刻見物以外にもかなり興味深い施設であった。
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3 Comments

  1. 返信
    May 27/07/2006

    は~ぁ~ん  これ読んでるだけでも気が遠くなりそう(笑)
    凄いですね・・・この彫刻は。。。
    私が生きている間に完成品 見れるのかな???
    わぁ~~~  このアクセサリー
    もっとアップにして~~エ(爆)・・・興味津々デスぞ。。。

  2. 返信
    sushi 29/07/2006

    Mayさんへ
     ここはインディアンの人たちが自分でデザインしたジュエリーや、彫刻・絵画なんかを展示販売しているコーナーがあって、結構面白かったですよ。
    ちなみにこの写真に写っている女性が作ったネックレスを奥さんにひとつ買いました。
    長旅では機嫌取りも必要ですから!(笑)

  3. 返信
    しげ 14/02/2007

    クレージーホースさいこーーーーーーーーーーーーー

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