ベアーロッジをぐるっと一周の巻

yellowstone022.jpg 「ベアーロッジ」。 デビルズタワーのことをインディアン達はそう呼んでいたそうだ。
 かつてこのデビルズタワー周辺には巨大なグリズリーベアーがたくさん生息し、その熊たちに纏わる多くの逸話をこのタワーは残している。 そんなベアーロッジことデビルズタワーだが、現在ではグリズリーベアーたちも姿を消し、それと同じようにインディアン達の伝統的な暮らしもこの地から姿を消していった。
 しかしながら今でもこのタワーでは、6月が「聖なる月」としてインディアン達の間で大事な月としての伝統が守られ続け、遠くはカナダに住む部族までもが、このタワーを目指して悠久の昔と同じようにやってくるのだとか。
 ただ園内の説明書きにも6月は「聖なる月」なので、ロッククライミングが基本的に禁止されていると書かれているにも関わらず、かなりの数のロッククライマーがタワーの頂上を目指して登り続けていた。 どうやらタワーに登るには、園内にある施設で登録をしてからでないと駄目なそうだし、明らかに誰の目にもはっきりと見えるクライマー達だったので、おそらくその「聖なる月」とやらの掟も時とともに少しずつゆるくなってきているのかもしれない。
 というわけで、このタワーの周りを沿うように設置されている約2kmの遊歩道を歩いてみた。 歩いてみて気づくのは、遠くから見るとスッと空に向かって伸びているタワーだが、やはり見る角度や位置によってかなり表情を変えるということだ。  そんなことは当たり前といえば当たり前かもしれないが、遠くから見えたこのタワーのあまりのひょっこりさに、それすらも新たな感動として楽しめた。
 
 また各壁面から頂上を目指すロッククライマー達の姿はもちろんのこと、遊歩道沿いにはガラガラヘビや青い鳥まで現れて、なかなかに野生動物の宝庫にもなっているようだった。 ただし彼らが現れるたびに、私を含めた野次馬達がわ~っという感じでカメラのレンズを競い合うように合うように向けてくるので、いくら慣れっことはいえ彼らもちょっと迷惑だろうけど。
 そんな観光地化されたタワー周辺だが、唯一ここがインディアン達にとって大事な土地として祭られてきたことを知らせてくれるのが、林の中にちらほら見える布きれが風にはためく姿である。 この木々の枝からぶら下がる布きれには、インディアン達の神への祈りが込められているということである。
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