ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンの巻

yellowstone54.jpg ☆人気ブログランキング☆
 イエローストーンでも最も温泉の集中するガイザー・カントリーに入っただけのことはあって、ドライブしている最中でもそこら中からもくもくと上がる蒸気を見つけることができた。
 またこの公園内にある温泉の特徴として、高温が大好きだという変り種のバクテリアが住む池では、その水の色が真っ青に染まっている。 このブルーは本当に見ていると吸い込まれそうなくらいに怪しいブルーをしており、本当はアッツアツの温泉の筈なのだが、まるでカリブの海のようなそのクリアーなブルーは、その熱さを感じさせない不思議な感覚を呼び起こす色をしていた。
 そんないたるところから蒸気が噴出しているおかげで、立ち枯れになった木々が横たわる野原を横切るように流れる小川を発見したことで、我々はついに例の老人から授かったとっておきの温泉を楽しむ法を実行することにした。
 その方法とは一般の観光客は原則的に立ち入り禁止なのだが、さすがは自己責任の国アメリカである、釣り人であれば川に入ってもよいのだ。 つまり大火傷を負う可能は、「完全に自分の行動と責任にかかっているのだよ」ということではあるのだが、竿を持って釣りをしながらであれば、自分だけの温泉を発見してそこへ近づくことが出来てしまうのだ。 そういうわけで、我々はこの蒸気が地面から噴出す野原を突っ切って、その向こうに流れる小川へと向かった。
 20分ほど竿を振って、とりあえずは40cmほどのかなり良い型のレインボー・トラウトを1匹釣り上げた辺りで、空の機嫌がまたまた一気に悪くなってきたかと思うと、そこに立っているのも痛くて大変なほどの大粒の雹がバッサバッサと降ってきた。
 こうなると、竿を持って野原の真ん中に立っているのは、雷を呼び寄せる自殺行為にもなりかねないだけにいよいよ計画実行の時というわけである。 
 そのまま竿はその場へ放り投げると、野原から川のいたるところへ流れ込む熱湯の袂の中で、自分たちに一番近いところを目指して駆けて行き、そのままドブンと川へ飛び込んだ。 この冷たい雪解け水の流れるイエローストーンの川の流れが、野原から流れてくる熱湯と交じり合って、そのなんとも湯加減のよいこと。
 同行した樺沢さん以外には誰も周りにいない、雹が降り続く空と蒸気のもくもくと噴出す野原での、自分だけの露天風呂。 これだけ野趣味溢れる温泉気分を味わったのはさすがに初めてのことで、川温泉に使っていた20分ほどの間は、それこそ天国のような気分であった。
*温泉地帯は危険であり、野生動物の領域でもあるので真似は決してしないでください。 筆者の方では責任は負いかねます。
読後の一押しお願いします。banner_03.gif
*シカゴのことならUS新聞ドットコムをチェック。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on LinkedInShare on Tumblr

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA