大統領府や市庁舎、カテドラルが建ち並ぶリマ市の中心部マヨール広場へ向かっている途中のこと・・・。マヨール広場へ続く商店街の大通りをたくさんの殺気だった男たちがドドド~ッとこっちへ向かって走ってきた。
「いったい何なんだこの集団は?」、とただならぬ雰囲気を醸し出した集団に驚く間もなく、今まで賑やかだった通りからはさ~っと人の影が消えて行く。
そして男たちの集団が駆け抜けた後からは、ヘルメットと盾で身を固めたポリスたちが、辺りを警戒しつつこっちへ向かってきた。
その間わずか30秒といったところだが、気がつけば周りの商店街はもうすでにゲートを閉じてしまっている。その素早い対応からして、観光客気分の我々を別にして、こういうこともここでは日常茶飯事なのだろう。
いくら治安が落ち着いてきたとはいえ、ここペルーでは山岳地帯やジャングルにはまだまだゲリラや山賊が多く存在し、フジモリの帰還とこれからの裁判などフジモリ派と反フジモリ派のいざこざなど問題も山済みだ。大統領府前にドンと居座るこのタンクだって、これは隣国への威嚇ではなく、国内に住む国民へ向けられたものなのだろうから。