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古き良き観戦スタイルのリグリーフィールドの巻

wrigley-field3.jpg ホワイトソックスの本拠地USセルラー・フィールドを紹介したとなれば、やはりカブスの本拠地リグリー・フィールドを紹介しなければならない。 というのも以前に住んでいた場所がリグリーフィールドのすぐ近くということや、奥さんが生まれた時からカブスファンというほど根っからのファンであることなどから、シカゴを2分するメジャーリーグ勢力図においては、当然のように私の場合カブスサイドに属しているのだ。 もちろんホワイトソックスに今年のシーズン途中まで在籍していた高津選手や、レギュラーで活躍する井口選手という日本人選手を応援するという場合は除いてだが・・・。
 ただしこのリグリーフィールドについては、全米で2番目に古い球場ということや、デーゲームが大半ということから、山羊の呪いについてまで、すでに当ブログで紹介済みであるため、今回はこの古き良きスタジアムについて、また少し違った話しを書きたいと思う。
 スタジアムが位置するのは、ダウンタウンの住民が多く住むレークビューという地域の中にあるリグリービルというところ。 この辺りは夜になると、若者が大勢繰り出して飲んでは騒ぐというシカゴでも一番の繁華街としても知られている。 球場はそんな住宅街のど真ん中にドーンという形で居座っており、この球場名物である隣接するアパート屋上からの試合観戦や、裏通りに折りたたみ椅子とビール片手に場外ホームランを待つ人々もユニークな風物詩となっている。 
 またデーゲームが多いのは、ベースボールは空の下でという心意気に加えて、あまりに住宅地に隣接しているために、ナイトゲームのライトの明かりを焦点に近隣の住人とスタジアムで訴訟になったという過去もあるほど。 つまりそれほどに生活の場に密着したスタジアムということでもあるのだ。
 この古めかしい球場をシカゴアンはこよなく愛しており、平日の昼間からカブス休暇を取って試合に駆けつけるファンも多い。 前回紹介したUSセルラー・フィールドのように近代的で、エンターテーナメント性たっぷりというわけではないが、昔ながらの素朴なベースボールの雰囲気のなか、ピーナッツをポリポリしつつ、全米でも最も有名な7回の「Take me out to the Ball Game」を他の観客と一緒に歌う経験は、絶対に一度味わうと忘れられない思い出になること間違いなし。
 このスタジアムのチケットはゲットするのが難しいことでも知られ、なんとか手に入れてやむなく安い最上席になってしまった方や、そういう席だからこそ毎日のように観戦に来る根っからのファンと一緒に盛り上がりたいといういう方でも、少なくとも試合終了直後には最前席まで降りていって、いかに客席とフィールドが密接しているのかを体験して欲しい。
 「草野球の球場じゃああるまいしここまで」という声が思わず出そうになるほど、本当に手を伸ばせば選手に触れそうな位置に内野席があり、場内にはファールボールに注意のボードがいたるところにある。 もし実際に内野席に座ってみる機会があれば、そのボード意味はさらによく実感できるだろう。 ちなみに2003年には、ワールドシリーズまで後アウト5つにまで迫っておきながら、まさに書いて字のごとくこの手の届く距離にある客席からファウルボールをキャッチしたカブスファンによって、惜しくも進出を逃したという苦い経験を持っている。 なんでもこのファンは試合後しばらくの間、熱狂的なカブスファンからの脅迫から身を守るために、専属の警察官によって24時間体制で自宅の周りを警護されていたという・・・。
 壁がまた剥がれ落ちてきたとかいうニュースがTVで流れても、ああまたかというくらいに古いスタジアムは必見の価値ありです。
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*ダウンタウンからは地下鉄CTAのレッドラインで北上し、アディソン駅下車すぐ。

ワリキッテシカゴブシ、USセルラーフィールドの巻

uscellular.jpg ユキノヒノシマウマでは、1年間を通してイベントや何気ないシカゴの生活を書いてきたが、とりあえずこの街に関する年間行事も一通り書いたということで、これからは季節感にとらわれずにシカゴに関するものならなんでも自由気ままに書いていきたいと思う。 その方があらゆる束縛から解放されて、というかもともとな~んにも束縛のない中から、さらに気ままさをアップさせてシカゴのことを紹介できると思うからだ。
 でもなんでそんなことにしたかというと、シカゴに関する情報があまりに日本語で少なすぎる! この私がシカゴ盛り上げ隊としていくらリキンデミタトコロデ、所詮はまだまだハワイやLA、NYに比べて圧倒的知名度の不利感をぬぐえないのは事実である。 お~い、どこかのTV局や出版社のみなさ~んそろそろシカゴブーム来ますよ~! 井口選手なんてワールドシリーズチャンピオンですよ~! 映画の撮影だってシカゴはムチャクチャ多いんですよ~、私のように応援するだけではなくって、実際に実力を発揮してがんばりまくっている人たちもたくさんいるんですよ~!なんて叫んでもむなしいだけなので、その時が来るまでシカゴのことを黙々と書き続けることにする・・・。
 さて今回は井口選手が大活躍し、1世紀ぶりにワールドチャンピオンの座を射止めたばかりのホワイトソックスが本拠地にしているUSセルラー・フィールドを紹介したい。 この収容人数47,098人の球場は、それまでホワイトソックスが本拠地としていた旧球場に隣接する駐車場跡地に、1991年にオープンした球場で、地下鉄、ハイウェイともにアクセス良好、球場内も広々として快適な観戦状態が保たれている最新式のスタジアムである。 また2002年には、旧スタジアムネームのコミスキー・パークから、現USセルラー・フィールドへと改名している。
 この球場の特徴は何といってもそのファンサービスの良さで、半額チケットデーや、無料野球帽子プレゼントデー、ホットドッグ安売りデーに加えて、ホームランや、週末、勝利後に打ち上げられる花火など、観客を喜ばせるネタが満載。 ここに来ればベースボールを観戦するというイベントに加えて、エンターテーナメントとの要素としてもかなり楽しめること間違いなしである。
 ただしこの球場には最大ともいえる欠点がひとつだけあり、試合が無い日や、試合後遅くなってからは、球場周りの治安がかなり不安であるということ。 シカゴでもトップクラスに危険度が高いとされるサウスサイドに位置し、いくら綺麗なスタジアムだから、地下鉄の駅からすぐ近くだからといって、地理に詳しくない人は、試合開催日に観戦に行く以外は訪れない方が無難であろう。
 それにしてもカブスの本拠地リグリー・フィールドは全米で2番目に古いスタジアムだからしょうがないとしても、この新しいUSセルラーフィールドまでドーム型にしなかった辺りに、シカゴアンのベースボールは空の下で的な発想が強くうかがえる。 シカゴの春先、秋口は寒い日もかなり多い、そういうこともあってかどうか1世紀もの間に渡ってワールドシリーズ・チャンピオンから遠ざかっていたこのチームに、在籍1年目からレギュラーとして活躍し、チャンピオンカップを持ち帰った井口選手の活躍ぶりには手放しで賞賛の声を送りたい。 そして来年もぜひこの街にチャンピオンカップを!
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*地下鉄CTAのレッドラインでダウンタウンから約15分南の35th駅下車、もしくはハイウェイ94Eの35th降りてすぐ。

シカゴアンに不人気な京都駅タイプステーションの巻

northwest-metra.jpg シカゴアンの足として主に郊外とダウンタウンを結んでいるのが、以前にも紹介したことのある2階建て列車メトラである。 ここのところなぜか事故続きのメトラだが、乗り心地も快適で、仕事帰りには食堂コーナーでビールとつまみを買ってほろ酔い気分を味わう乗客たちの姿もちらほらという具合で、私もサウスサイドに住んでいた頃は毎日乗っていて楽しかったものだ。
 そのメトラの駅、ダウンタウンには主に4つあるのだが、その中のひとつがこの通称ノースウェスタン駅ことRichard B. Ogilvie Transportation Centerである。 その名の通りシカゴランド北西部とダウンタウンを結ぶ路線がメインであり、また実際、建物自体も4つある駅の中ではダウンタウンの北西よりに位置している。
 そのノースウェスタン駅、私がシカゴに住みだした時点では、すでに170億円を投入して1996年に完成した現在の駅舎だったものだから、1911年完成の歴史ある旧ノースウェスタン駅の姿をこの目で実際に見たことは残念ながらない。 だが、ことあるごとに聞こえてくるシカゴアンの言葉は決まって、「ああ昔の駅舎の方が良かったなあ・・・」というため息。 さらにはため息だけにとどまらず、中にはなんだこの低俗なデザインはと言い切る人までいる。 
 このシカゴアンには不人気のノースウェスタン駅なのであるが、私が始めて駅の構内に足を踏み入れた瞬間に感じたことは、「あれ?なんだか懐かしいなあ・・・。」だったのである。 初めはなぜだろう、どこをどう見回してもアメリカでは見慣れたチェーンストアやキオスクがある、ただの駅なんだけどなあ。 なんて思っていたのだが、はっと気がついたのは、「ああ、ここは日本っぽいのだ。」ということだったのである。 
 通常アメリカの駅というものは、かなり殺風景である。 もちろん建築物としてはニューヨークのセントラルステーションやシカゴのユニオンステーションのように見ごたえがあるものもあるにはある。 だがまあ基本的に駅とは遠くへ足を運ぶための場所であって、当然ながらそのための機能が一番大事、しかも旅客鉄道などというものは、この自動車社会アメリカにあってはシカゴ、NYC、DCを除いてはほとんど死に絶えつつあるといってもよい規模のもの。 
 そんなわけで今までそんなことは気にもしていなかったが、近代的デザインと明るい蛍光ライトの構内、そこに並ぶショッピングモールか地下街のような光景、こういうものが一体化した駅というものは、やはりアメリカらしくはなくて、日本っぽさをなぜだか感じさせるのだ。 
 なんだか妙に小奇麗で、開放感ある吹き抜けのロビーと、ガラス張りの壁面でできた、いかにも近代的だろうといわんばかりのデザインな建築物であるノースウェスタン駅は、古い建物の多いシカゴのなかにあっては、さらに古い京都の町並みのなかに、なぜだか突然出現した異質空間京都駅の兄弟と呼ぶに相応しい。
 まあ個人的な意見とすれば、シカゴアンから聞こえてくる声ほど悪いデザインでもないとは思うのだが、確かに他のメトラ駅とはちょっと毛色が違うのは事実である。 あれが町にあっているのかどうかは別にして、京都駅だってまあ面白いしねえ。
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Richard B. Ogilvie Transportation Center
(North Western Station)
Location: 500 West Madison