Posts in Category: シカゴランド観光案内

Naper Settlementで開拓時代の巻

Naper-Settlement1.jpg 大草原の小さな家というテレビ番組シリーズが、昔日本でも流行ったことがある。 私も子供の頃に繰り返し再放送されるあの番組を見て、その世界にハマッたりしていたのだが、そんな淡い思い出をぶち壊すかのように、アメリカ人である奥さんは、「あんな物は説教くさくって、普通のアメリカ人の子供は見ないんじゃない? 私もほとんど見たことないわよ・・・。」なんてズケズケと発言してくれたことがある。 まあ確かにそんなものかなあと思えなくもないが、私にとっては結構好きな番組だったのだ。
Naper-Settlement2.jpg 以前に住んでいたバージニア州は、「バージン・コモンウェルス」つまりアメリカ合衆国最初の州ということで、この国の中では一番古い歴史、特にイングランド経由では一番古い歴史を持っていたのだが、そんなこともあって州都リッチモンドから約40分東へドライブしたところに、Williamsberg Settlementと呼ばれるかなり大きな、「江戸村」感覚の17世紀開拓時代の生活風景を再現した町があった。 そしてここシカゴの郊外ネイパービルにも、やはり同じく開拓時代の生活様式を再現した町「Naper Settlement」がある。 ただ中西部はバージニアのある東部よりは、少し遅れて開拓の波がやってきたということもあって、ここでは「江戸村」ならぬ「明治村」にあたる19世紀開拓時代が再現されている。
Naper-Settlement3.jpg アメリカ版「江戸村」と「明治村」であるウィリアムズバーグとネイパービルのセトルメントを比較してみると、海を越えてやって来た初期の移民であるイギリス系の人々の影響力もあって、ウィリアムズバーグの場合はアメリカ合衆国というよりは、あくまでイギリスの植民地、もしくは開拓地というイメージが色濃いのに対して、ネイパービルではイギリスというよりは、すでにアメリカ国民として生きている人の香りが強い。 そういえば例の大草原の小さな家の主人公一家もインガルス・ファミリーといってイギリス系ではなく、ドイツ系移民であった。
 また小さな町の新聞小屋や消防団の設備などを見ると、確かにネイパービルの方が時代が新しいことは理解できることはできる。 ただやはり開拓時代という厳しい環境などのせいもあり、基本的には自給自足に近い泥臭い生活の匂いがそこにはプンプン漂っている。 例えばコインなども貨幣単位ごとに別々なものを作るのではなく、銀のコインを様々な大きさに割って、その重さごとに値を決めたり、手紙を出すときの値段が重さで決まってしまうので、2枚も3枚も書くのではなく、縦と横とにびっしり文字を書き重ねていくといった具合だ。
Naper-Settlement4.jpg しかしそれにしてもこの2つのセトルメントを隔てる2世紀の間の生活の移り変わりと、第2次世界大戦後からの半世紀という間のそれを比べた場合、時代のスピード感のなんと違うことだろう。 
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Naper Settlement
523 South Webster Street, Naperville, IL 60540
Phone: 630.420.6010
Fax: 630.305.4044

ネイパービルは古くて新しいの巻

naperville1.jpg ネイパービルは2005年のマネー・マガジンをはじめとして、これまでにも何度かアメリカで最も住みやすい街にランキングされてきた。 ただしアメリカという国では、数え切れないほど氾濫する雑誌やらインターネット、TVでの調査などなどで、何を基準にしているのか読者にはまったくわからないままに、この手のランキングがこれまた毎日のように出されているから、どこまでこの手の情報を信じてよいのかわからない部分というのは確かにある。 だがそれでもあえて言うならば、シカゴ近辺ではネイパービルの雰囲気というのは確かにちょっとあかぬけている。
naperville2.jpg ネイパービル出身のアメリカ人の友人いわく、10年ほど前までは本当に静かな田舎町といった感じだったらしいのだが、ここ最近の土地バブルのせいで一気に普通の家々の値段が億の単位で売買されるようになり、さらにダウンタウンにいたっては田舎町だったとは思えないほどに可愛いカフェやショップが立ち並ぶ、散歩して楽しい町に生まれ変わってきている。
naperville3.jpg さすがに冬の間は難しいが、春から秋にかけてはダウンタウンに流れている小川沿いに作られた遊歩道をせせらぎの音を聞きながら散歩したり、中西部らしい屋根付の木組みの橋を渡って小川の向こう側へ渡ったり、その先にある湖で小さなボートに乗ってのんびり静かな午後を過ごしたりということもできてしまう。
naperville4.jpg 1831年にキャプテン・ジョセフ・ネイパーと弟のジョンがやって来たことに始まる、デュページ郡で一番歴史のあるこのネイパービルは、現在では急増する住民数に支えられて13万8千人を抱えるイリノイ州で4番目に大きな街にまで発展している。 そして今年2006年は、そのネイパービルが出来て175周年にあたるということで、いろいろとイベントが目白しとなっている。 
 ちょっとした観光地のような雰囲気を持つ郊外の町ネイパービルを訪れるのも、時間がある方にはお勧めです。
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 ダウンタウンのユニオンステーションから、2階建て列車メトラのオーロラ行き(BNSF Railway Line)に乗って、約1時間~1時間半ほどです。

ユニティ・テンプルと日本建築の巻

temple.jpg シカゴ郊外にあるオークパークという落ち着いた雰囲気の町のことは、以前にもこのブログで何度か紹介した。 そしてなんといってもオークパークといえば、そこで第一次黄金期を築いたフランク・ロイド・ライトである。 今回はそのオークパークの町に今も現存する、ライトが手がけたものとしては世界で唯一の公共建築物であるユニティ・テンプルを紹介する。 
 オリジナルのユニティ・テンプルは、通常のクリスチャンが信ずるトリニティ(父と子と精霊と)の三位一体説とは信奉を異にする、父である神のみに神聖を認めるユニテリアンの教会としてオークパークに建っていたのだが、1905年の落雷で消失したために、母方祖父がユニテリアン指導者であり、父がユニテリアン牧師であり、また本人自身も1892年以来の教会メンバーであったライトに白羽の矢があたった。
 このユニティ・テンプル設計に当たってライトは日本の建築物を大いに参考にしたといわれ、現在ではこのユニティ・テンプルと日光東照宮の拝殿と本殿の平面図との相似が指摘されており、それについてのドキュメンタリー映画なども先日シカゴでは公開されていた。 しかしながら本人自身は、最後まで日本建築からの影響については固く首を縦に振らず、あくまで独自のデザイン理念によるものだという意思表示を示し続けたという。
 本人の意思表示は別にして、なぜこのユニティ・テンプルが日本建築の影響を受けたのかということであるが、礼拝堂と集会場というまったく使用目的の違う2つの部屋を、渡り廊下で繋ぎ、その間に玄関を位置させるというライト創案によるとされる「複核プラン」の完成をみる前年にライトは日本を訪れており、その手法はまさに日本建築の特徴のひとつであるということからそう推測されている。
 彼が日本建築に傾倒するきっかけになったのは、1893年のシカゴ万博時に出展されていた日本館鳳凰殿でこの手法を目のあたりにしてからといわれ、1905年の訪日時には同じ手法が見受けられる日光東照宮見学も果たしている。 後の彼の自著によると日本建築について、「最高の排除の習作である」と語っており、弟子にも日本建築を学ばせていたことがよく知られている。
 ちなみにこの教会がチャーチと呼ばれずに、テンプルと呼ばれるいわれだが、ユニテリアンの教えにのっとってキリストの神聖を否定し、礼拝の対象を神のみに限る古代神殿にあやかり、神殿を意味するテンプルと名乗ることになった。 また上記と同じ理由で、このテンプルにはキリストの象徴である十字架が建物のどこにも見当たらない。
 夏目漱石や高岡子規らと同じ歳のこの偉大な建築家であるフランク・ロイド・ライトは、最後のアメリカ人とも称され愛されており、サイモン&ガーファンクルのBridge Over Troubled Water(1970)に収録されているSo Long,Frank Lloyd Wrightにも皮肉を込めて彼のことが歌われている。 ライトの生まれた1867年のアメリカ人口は3800万人、亡くなった1959年は1億8000万人であり、彼はアメリカという国の成長と共に時代を生きた人でもあるのだ。
 
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Unity Temple Restoration Foundation
875 Lake Street, Oak Park, IL 60301
Hours:
Monday – Friday 10:30 to 4:30pm Self-guided tours and pre-arranged group tours
Saturday – Sunday 1:00 to 4:00pm Group tours at 1:00, 2:00, and 3:00 p.m.; self guided tours; pre-arranged group tours
Admission
Regular Admission $7.00
Discount Admission $5.00
Seniors 65 & over
Students 22 & under w/ID
Groups of 15+
Free Admission
Children 5 & under
Pre-arranged guided group tours are available by appointment for groups of 15 or more. Admission is $5.00 per person. Call 708-383-8873 for reservations and information on how UTRF can customize a tour for your group.