五大湖を遡っての巻
最近ではWASPという言葉もすっかり影を潜めつつあるが、アメリカ大陸にはこの語源のもとにもなったアングロサクソン系が開拓していった歴史とは別のストーリーがある。
まあ、こういってしまうとアフリカ系やアイルランド系、ドイツ系・・・と、歴史が浅いにもかかわらず次々にストーリーが展開してしまうのがこの国の面白いところだが、今回私がちょっと気になったのは、シカゴをはじめとしたエリアを開拓していったフランス系の人々である。
スペインやポルトガルの人々がメキシコ湾から南米へ、そしてアングロサクソン系の人々が東海岸から、この北米への足がかりを築いていったのに対して、フランス系の人々は世界最大の水量を誇るセントローレンス水系を利用して、セントローレンス湾から五大湖へ、そしてシカゴを経由してミシシッピ川を伝いニューオリンズへと、大陸の内部から足がかりを築いていったのだ。
ちなみにシカゴの地を初めて踏んだ西欧人は、フランス系のルイス・ジョリエットとジャック・マルケットだった。 そういうわけでシカゴのあるイリノイ州は、今でもIllinoisと綴りながらイリノイズではなくイリノイとフランス風に発音する。
というわけで、北米でフランスを探す旅から帰ってきました。
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