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ケベック関係

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2006年11月26日

五大湖を遡っての巻

quebec001.jpg  最近ではWASPという言葉もすっかり影を潜めつつあるが、アメリカ大陸にはこの語源のもとにもなったアングロサクソン系が開拓していった歴史とは別のストーリーがある。

 まあ、こういってしまうとアフリカ系やアイルランド系、ドイツ系・・・と、歴史が浅いにもかかわらず次々にストーリーが展開してしまうのがこの国の面白いところだが、今回私がちょっと気になったのは、シカゴをはじめとしたエリアを開拓していったフランス系の人々である。

 スペインやポルトガルの人々がメキシコ湾から南米へ、そしてアングロサクソン系の人々が東海岸から、この北米への足がかりを築いていったのに対して、フランス系の人々は世界最大の水量を誇るセントローレンス水系を利用して、セントローレンス湾から五大湖へ、そしてシカゴを経由してミシシッピ川を伝いニューオリンズへと、大陸の内部から足がかりを築いていったのだ。

 ちなみにシカゴの地を初めて踏んだ西欧人は、フランス系のルイス・ジョリエットとジャック・マルケットだった。 そういうわけでシカゴのあるイリノイ州は、今でもIllinoisと綴りながらイリノイズではなくイリノイとフランス風に発音する。

 というわけで、北米でフランスを探す旅から帰ってきました。

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2006年11月27日

林檎狩りの巻

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 まさに秋晴れといった言葉がぴったりな朝に、シカゴを発った我々がまず向かった先は、シカゴから北西へ1時間半ほどドライブしたところにある、エドワード・アップル・オーチャード。

 この林檎園で、見渡す限りに広がる林檎の木に実った林檎を、籠一杯になるまでもぎ取るのが、奥さんの子供の頃からのトラディッション。 というわけで私もシカゴへ来てからは、毎年ここで林檎狩りをするのがお約束となっている。

 玉蜀黍畑以外には何も見あたらないような、シカゴから程近いとは思えないような景色の中をドライブし続けると、ひょっこりと現れる林檎園。 この林檎園の入り口から、大きなジョンディアーのトラクターに引かれる荷台に乗って、砂利道をゆっくりと進む。

 5分程したら、レッドデリシャス、ゴールデンデリシャス、グラニースミス・・・など、その日に一番狩時になっている林檎が実っている林の前で降ろしてくれる。 また林檎園は、各種の林檎が分けて植えられているので、ひとつの種類を狩ったら、またトラクターに乗って、次の種類の林檎が実っている場所へ移動ということになる。

 とにかく木にもたくさん林檎が生っているが、地面にもゴロゴロとかなりの数が転がっているし、よく調べないとかなり虫食いの林檎もあったりする。 だが、この虫食いの林檎、最初は気持ち悪いのだが、虫もなかなか利口とみえて、虫が食っている物の方が甘いのだ。 

 もちろんこの虫食い林檎を、他の林檎と一緒の籠に入れて、家に持って帰る分けにもいかないが、ここで木からもぎ取って齧る分には、おいしい林檎のサインにもなる。

 スーパーで売っているような、プラスチックの型で作ったような同型で、ピカピカ綺麗な林檎よりも、こういう大自然の中で、自分が狩った林檎のおいしいことおいしいこと。 こういうオーチャードで狩った林檎を、アップルパイにしたり、ジャムにしたりして、一年間たっぷり楽しむのがイリノイ流なのである。

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Edwards Apple Orchard
7061 Centerville Road
Poplar Grove, IL 61065
(Boone County)
815-765-2234

2006年11月28日

りんごのフルコースの巻

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オーチャードでりんご狩りを楽しんだ後は、冷え切った体を温めるために、秋らしいグッズや各種りんごを販売している、サイロを利用した建物の半地下にあるカフェでほっと一息。

 地元のおばさんや高校生たちが、この時期になるとこの店へやってきてバイトをしているという、このカフェでは、秋とはいえ寒いイリノイにはぴったりなシナモンたっぷりの温かいアップルサイダーをはじめ、アップル・ドーナツやアップルパイを食べることができる。

 シンプルな赤と白のチェック柄のテーブルクロスがかかったテーブルで、りんごを絞ったアップルサイダーを入れる缶容器を椅子にしたチェアに腰かけ、ゆらゆらと揺れる暖炉の火を眺めながら飲むアップルサイダーの味は格別。 日本ではりんごジュースといえば、冷やしたものが大半だが、ここイリノイの秋から冬に出されるアップルサイダーは、体の心から温めてくれるようなホットな飲みものだったりする。

 アップルパイも鮮度の悪いりんごを使った街中のものとは違い、りんご園に隣接されたカフェのものだけあって、サクサクと歯ざわりを楽しめる適度なりんごの煮詰め具合が最高の一品。 とろりとしたアップルジャムがとろけるパイに、アイスクリームを添えてやればこれまたおいしいんである。

 そしてなんといってもイリノイの人が大好きなのが、りんごの果汁をたっぷり使ったアップル・ドーナツ。 もちろんこのりんご園でも、りんご狩りを終えた人々が、箱詰めにされたドーナツを買って帰る姿を見かけることができる。

 りんご狩りをして、りんご尽くしの午後のおやつを楽しむ。 これがイリノイ流の秋の楽しみである。

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