Central Intelligence Agency

〜 世界中の秘密主義者達に話題を提供し続ける謎の機関 〜

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 ここヴァージニア州ラングレーには、世界中の秘密が大好きな人達へ、常に陰謀やら超政府的な話題をふりまいている、あのCentral Intelligence Agency(CIA)の本部がある。 

みなさんの中にもブライアン・デ・パルマ監督、トム・クルーズ主演の映画、「ミッション・イン・ポッシブル」の中に登場した事により、このラングレーCIA本部の事を知っている方は、いらっしゃると思う。

ではここにあるCIAという謎めいた機関がどんなものなのか、いったい何をしているのか? といった疑問は、誰もが一度は持ったことがあるだろう。

そこで今回は出来るだけこの機関のオープンにされている部分について紹介してみたいと思う。

 まずCIAの一員になる為には、どうすればよいのかという事であるが。 これにはやはり何かしらの条件が設定されているので以下に紹介する。

運転免許証を持ち、視力、聴力、健康状態が良好で、世界中にあるCIA海外支局での勤務が可能な、23歳から35歳までの米国市民なら、誰でもCIAに応募できることになっている。 しかしながら、これはあくまで最低条件である。

CIAは俗に「IQ共和国」ともいわれ、CIA諜報員のIQ(知能指数)の平均値は、普通の人間の平均値(90〜110)を約20ポイント上回っているという。 このような高いIQの他に、CIA諜報員にはジグゾーパズルの欠けた部分を想像して、全体像を描けるような創造的な分析能力が求められる。

CIAにはこのような優秀な人材をリクルートするために、アイビーリーグ大学(ハーバード、コロンビア、プリンストンなどの名門大学で、キャンパス内の建物にツタがからまっていることからこの名前ついた)を中心とした、全米の主要大学にネットワークを打ち立てている。

CIAは民間企業のように大学のキャンパス内で、リクルート活動をおおっぴらにやるわけにはいかないので、一部の教職員の協力を得て人材発掘を行っている。 これらの教職員が、優秀な学生やCIAに興味を持っている学生を見つけると、CIAリクルーター(就職担当者)に連絡してくるという具合である。

 次に、条件をクリアーした人達には、採用試験が待っている。 それは次の様なものであるらしい。

独特の秘密主義が人々の興味をそそるのか、CIAには毎年大勢の応募者が殺到し、米国政府機関のなかで最も人気の高い職場の一つとなっている。 CIA局員の毎年の新人採用数は明らかにされていないが、競争倍率は二百倍、三百倍を超えることは珍しくないという。

この難関を突破するための重要な手助けとなる、「CIA入試問題集」なるものが存在する。 この問題集にはCIAの入試で出そうな想定問題(あるいは過去に出された問題?)がずらりと並べられ、さらにCIA諜報員になるための条件、具体的な職務内容、応募方法、諜報活動の専門用語、CIAの歴史、さらにCIAを含めた米政府情報機関全体の組織図、諜報員の訓練キャンプなどに関する情報が詰まっている。

CIAの最初の予備面接をパスした人は応募用紙を渡され、住所、指名、国籍、出生地、過去に旅行した外国名(滞在期間)、パスポートの有無、堪能な外国語、現在の職業(給料の額、上司の名前、職務内容)、学歴などの記述を求められる。 

そして、この後に秘密諜報員の適性能力を試す、質問や小論文(エッセイ)が全部で百題も出されるが、この中から興味深い質問をピックアップしてみた。

 さて、上記のような厳しい選考を得て採用された、CIA諜報員は、実際にどんな任務を行うのだろうかという事だが。

厳しいCIA入社試験をパスした人たちは、数年間の仮採用期間を経て正式な諜報員として認められ、ヴァージニア州ラングレーでの訓練キャンプに参加する。

ここでは秘密諜報員に必要な優れた諜報能力と同時に、心身の強靭さを養うための訓練が、半年間みっちり行われる。 諜報員はジャングルのような密林地帯や暴動が発生している危険地域に派遣されることもあり、厳しい訓練に耐え抜いた者だけがエチオピア、南米のアマゾン、アフガニスタン、ボスニアなどでの任務を遂行できるのである。

CIA諜報員は、武器の使い方のトレーニングも受けるが、職務中はあまり銃を携帯しないという。 この点は、銃を常に携帯しているFBI捜査官や麻薬捜査官、シークッレットサービスなどとは異なるが、秘密性、匿名性を重視するCIA諜報員にとって銃の携帯はかえって仕事のマイナスになることもあるからだ。

外国に派遣されたCIA諜報員は、常にスパイ容疑で警察に逮捕されて刑務所に入れられるか、あるいは国外退去を命じられるかのリスクを負っている。 逮捕されても自分の身分は、徹底して隠し続けなければならず、そのためにCIA本部の支援を受けられないケースも出てくる。 彼らはこのような危険とプレッシャーのもとで、職務を遂行しているのである。

職務の厳しさと責任の重大さを考えると、多くの諜報員にとっては、仮採用期間を過ぎてもCIAで働いている限り、仮採用がずっと続いているようなものかもしれない。

 また、このCIA諜報員にも様々な遂行任務により、職種が細分化が行われている。

CIA諜報員は、職務内容によってケースオフィサー(海外での秘密情報収集・工作活動を行う)、レポートオフィサー(ケースオフィサーから受け取った情報を特別の書式にしてラングレー本部に送る)、コミュニケーションオフィサー(ラングレー本部と海外支局間の情報通信用の暗号作成を行う)、カウンターインテリジェンスオフィサー(外国のスパイ活動に対する防諜活動を行う)、アナリスト(収集された情報をもとに分析を行う)などに分かれるが、このなかで最もきついのがケースオフィサーである。 通常CIAの秘密諜報員と言った場合には、ケースオフィサーのことを指す。

 さらに彼らの活動内容についてだが。

ケースオフィサーは、外国での秘密情報の収集活動から、エージェントと呼ばれる情報機関員(スパイ)の雇用、さらに外国の政府転覆工作、破壊活動、政治的宣伝工作などの秘密工作活動を一手に引き受けている。 

ケースオフィサーは、スパイ活動と秘密工作活動の実行者であると同時に、スパイのマネージャーでもある。 自分が雇ったエージェントが敵方に寝返って偽の情報を提供したりしないように、つねに監視していなければならない。

ケースオフィサーは、秘密情報を収集するために、外国の政府高官の電話盗聴、郵便物の検閲、監視など様々な手段を用いる。

クライアントである、ホワイトハウスや国家安全保障会議(NSC)を満足させるためには、時にはジェームス・ボンドばりの任務もこなさなければならない。

例えばアメリカ大統領が、ある国の国家主席の健康状態を知りたい場合、ケースオフィサーは、その国家主席の尿のサンプルをなんとか秘密に入手して健康状態を調べる、なんてこともあるという。

 どうだろうか、秘密機関であるCIAについて、以上のように明らかにされている部分から、我々が窺い知る事ができる部分だけでも、随分とその任務の実行者達は大変な苦労を負っているという事は、ひしひしと伝わってくるではないか。

ところが、ここまで苦労して任務を実行し、IQ王国と言われる程の天才達を揃え、世界の秩序を命を賭けて護っているのにも関わらず、その存在が余に知られることは、怪しい噂話を除いてはまったくと言っていいほど無い。

現実にヴァージニア住民の中にも華々しいノーフォークのネイビーに比べて、ラングレーのCIAの事など考えた事のある人など、いないのではないのではないのだろうか。 まあ、その任務の特殊性から、この事実はむしろ歓迎すべき事なのかもしれないが・・・、あまりに対照的である。

例えば、TVCMやドラマでもネイビーは、いかにも正義の味方といった感じで、かっこよく何度も映し出されるのに対して、CIAにはCMはもちろん無いにしろ、ドラマや映画でもどこかしら影が漂う。

同じヴァージニア州内に、その本拠地がありながら、その存在はまったくもって光と影、太陽と月といった感じである。

 

*このページの写真は、CIA誕生等当時のロゴと本部の所在地が示された物である。

CIAについては、世間一般で常に騒がれている陰謀小説の割には、実際に活躍した話しは聞かない・・・。 あやしい共産国家や狂信的イスラム国家の政府転覆に内部から工作し、成功したと思ったら、結局出てきたものはもっと先鋭化したものだった。  なんて事がいっぱいあるのがこの機関の業績のような気が個人的にはするのだが。 やはり、リモートコントロールでボタンを押す様に、簡単に他の国を操れるなどと考えるのは無理な話しである。

おっと、こんな事をネット上で書くと、私も見に危険がふりかかるかもですね。 とりあえず、CIAさんご苦労様です。

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